高濃度ビタミンC点滴・マイヤーズカクテル

静内科では、自由診療として高濃度ビタミンC点滴、マイヤーズカクテル、および両者を組み合わせた点滴療法を行っています。
健康維持や日々のコンディショニングなど、ご希望に合わせてメニューをお選びいただけます。
また、静内科の定額制点滴サービス**「点滴パス」会員の方には、加入プランに応じた会員特別料金**をご用意しています。
高濃度ビタミンC点滴とは
高濃度ビタミンC点滴は、ビタミンCを静脈から直接投与する点滴療法です。
ビタミンCを経口摂取した場合、腸管から吸収できる量には限界があります。一方、静脈から直接投与すると、経口摂取では得ることが難しい高い血中濃度に到達させることができます。
ビタミンCは、抗酸化作用、コラーゲン生成、鉄の吸収、さまざまな酵素反応などに関係する重要な栄養素です。
静内科では、目的に応じて25g・50gの高濃度ビタミンC点滴をご用意しています。
経口摂取では到達できない高い血中ビタミンC濃度を得る点滴療法
高濃度ビタミンC点滴は、高用量のビタミンCを静脈から直接投与する点滴療法です。
ビタミンCは水溶性ビタミンの一つで、抗酸化作用を持つほか、コラーゲン合成、鉄の吸収、正常な免疫機能の維持など、身体のさまざまな機能に関わっています。
なぜ点滴で投与するのですか?
ビタミンCは経口摂取すると、腸管での吸収や腎臓からの排泄によって血中濃度が厳密に調節されます。
一方、静脈から直接投与すると、この吸収制限を受けないため、経口摂取では到達できない高い血中ビタミンC濃度を得ることができます。
NIH(米国国立衛生研究所)のPadayattyらによる薬物動態研究では、静脈投与によって経口投与を大幅に上回る血中濃度になることが確認されています。
経口摂取とは異なる薬物動態が、高濃度ビタミンC点滴の大きな特徴です。
ビタミンCの主な働き
① 抗酸化作用
ビタミンCは代表的な抗酸化物質です。
活性酸素などによる酸化ストレスから細胞を保護する働きに関与しています。
② コラーゲン合成
ビタミンCはコラーゲン合成に不可欠な栄養素です。
コラーゲンは皮膚だけでなく、血管、骨、軟骨、歯肉など身体のさまざまな組織を構成しています。
③ 正常な免疫機能の維持
ビタミンCは好中球などの免疫細胞に高濃度に存在し、正常な免疫機能の維持に関与しています。
④ 鉄の吸収
ビタミンCには非ヘム鉄の吸収を促進する作用があります。鉄代謝にも関係する重要な栄養素です。
このような方におすすめします
高濃度ビタミンC点滴は、次のような方のビタミンC補給・コンディショニングの選択肢となります。
- ビタミンCを積極的に補給したい方
- 食生活が不規則な方
- 野菜や果物の摂取が少ない方
- 喫煙習慣などによりビタミンCの必要量が増えている方
- 抗酸化作用に着目したコンディショニングを希望する方
- 経口摂取では得られない高い血中ビタミンC濃度を希望する方
マイヤーズカクテルとの違い
高濃度ビタミンC点滴
→ ビタミンCを高用量で投与することに特化した点滴
マイヤーズカクテル
→ ビタミンCに加えて、ビタミンB群やマグネシウムなどを組み合わせた総合的な栄養点滴
ビタミンCを集中的に補給したい方には高濃度ビタミンC点滴、ビタミン・ミネラルをバランスよく補給したい方にはマイヤーズカクテルという選択ができます。
安全に点滴を受けていただくために
高濃度ビタミンC点滴では、投与量や患者さんの状態によって安全性を確認する必要があります。
特に重要なのがG6PD欠損症です。
G6PD活性が著しく低い方に高用量ビタミンCを静脈投与すると、溶血を起こす危険性があります。そのため当院では、25g・50gを含む高濃度ビタミンC点滴を受ける方には、初回にG6PD検査を行います。
また、腎機能障害、尿路結石の既往、鉄過剰症などがある場合には注意が必要です。診察によって安全性を確認したうえで点滴を行います。
参考文献
Padayatty SJ, et al. Ann Intern Med. 2004;140:533-537.
経口投与と静脈投与のビタミンC薬物動態を比較し、静脈投与によって経口摂取を大きく上回る血中濃度が得られることを示した代表的研究
Padayatty SJ, et al. CMAJ. 2006;174:937-942.
高用量静注ビタミンCの薬理学的血中濃度と臨床応用について報告
Carr AC, Maggini S. Nutrients. 2017;9:1211.
ビタミンCと免疫機能についてまとめたレビュー
マイヤーズカクテル点滴
ビタミン・ミネラルを効率よく補給する総合栄養点滴
マイヤーズカクテルは、ビタミンC、ビタミンB群、マグネシウムなど、身体のエネルギー代謝や神経・筋肉機能に必要な栄養素を組み合わせて静脈から補給する点滴療法です。
食事やサプリメントとは異なり、消化管を介さず直接血液中へ投与できることが特徴です。
主な成分と医学的な働き
ビタミンC
ビタミンCは抗酸化作用を持ち、コラーゲン合成、鉄吸収、正常な免疫機能の維持などに関与します。
静脈投与では経口摂取とは薬物動態が大きく異なります。Padayattyらの研究では、ビタミンC 1.25g投与時の最高血中濃度は、経口投与約135μmol/Lに対して静脈投与約885μmol/Lと、約6.6倍の血中濃度が得られています。
ビタミンB群
ビタミンB1・B2・B6・B12などは、糖質・脂質・タンパク質からエネルギーを作り出す代謝反応に重要な役割を果たします。
また、神経機能、赤血球形成、DNA合成などにも関与しており、不足すると倦怠感、食欲低下、貧血、神経症状などの原因となることがあります。
マグネシウム
マグネシウムは体内の多数の酵素反応に関与し、エネルギー産生、筋収縮、神経伝達、正常な心臓の電気的活動などを支えています。
マグネシウムと片頭痛については複数のランダム化比較試験やシステマティックレビューが行われており、片頭痛予防について一定の有効性が報告されています。
このような方におすすめします
マイヤーズカクテルは、特に次のような方の栄養補給・コンディショニングに適しています。
- 疲労感・倦怠感が気になる方
- 忙しく食生活が不規則な方
- 食事量が少なく栄養不足が気になる方
- ビタミン・ミネラルを効率よく補給したい方
- 運動や仕事による身体的負担が大きい方
- 体調管理・コンディショニングを希望する方
特に食事量の低下や偏った食生活など、ビタミン・ミネラル不足が考えられる場合には、必要な栄養素を直接補給できることが点滴療法のメリットです。
高濃度ビタミンC点滴との違い
マイヤーズカクテル
ビタミンB群・ビタミンC・マグネシウムなどをバランスよく配合し、総合的な栄養補給を目的とします。
高濃度ビタミンC点滴
ビタミンCを高用量で投与し、経口摂取では到達できない高い血中ビタミンC濃度を得ることを目的とします。
「幅広くビタミン・ミネラルを補給したい」場合はマイヤーズカクテル、「より高用量のビタミンCを投与したい」場合は高濃度ビタミンC点滴という使い分けができます。
安全に点滴を受けていただくために
点滴中に、血管痛、ほてり、気分不快、めまいなどが生じることがあります。
また、腎機能が低下している方ではマグネシウムなどの排泄が低下するため注意が必要です。心疾患、腎疾患などの持病がある方は、診察のうえ点滴の適否を判断します。
慢性的な強い倦怠感、息切れ、動悸、体重減少などがある場合には、点滴を行うだけではなく、貧血、甲状腺疾患、心疾患、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などが隠れていないかを確認することも重要です。
参考文献
Padayatty SJ, et al. Ann Intern Med. 2004;140:533-537.
静脈投与では経口投与より大幅に高いビタミンC血中濃度が得られることを示した薬物動態研究
von Luckner A, Riederer F. Headache. 2018;58:199-209.
マグネシウムと片頭痛予防について検討したシステマティックレビュー
Xu F, et al. Pain Physician. 2016;19.
21件のRCTを解析し、静注・経口マグネシウムと片頭痛について検討したメタ解析
高濃度ビタミンC+マイヤーズカクテル
「高濃度ビタミンC」と「マイヤーズカクテル」を組み合わせたメニューもご用意しています。
高濃度ビタミンCに加えて、ビタミンB群やマグネシウムなどを組み合わせて投与するスペシャル点滴メニューです。
2種類からお選びいただけます
高濃度ビタミンC 25g + マイヤーズカクテル
高濃度ビタミンC 50g + マイヤーズカクテル
料金表
すべて税込価格です。
| メニュー | 通常料金 |
|---|---|
| マイヤーズカクテル | 11,000円 |
| 高濃度Vit C 25g | 16,500円 |
| 高濃度Vit C 50g | 27,500円 |
| Vit C 25g+マイヤーズ | 22,000円 |
| Vit C 50g+マイヤーズ | 33,000円 |
点滴パス会員は特別料金
静内科では、定額制点滴サービス**「点滴パス」**を導入しています。
点滴パスでは、ライト・レギュラー・プレミアムの3つのプランをご用意し、プランごとに対象となる点滴を週1回利用できます。
高濃度ビタミンCやマイヤーズカクテルなどについても、加入しているプランに応じた会員特別料金でご利用いただけます。
定期的に点滴療法をご利用になる方ほど、点滴パスを活用しやすい料金設定となっています。
| メニュー | 通常料金 | ライト | レギュラー | プレミアム |
|---|---|---|---|---|
| マイヤーズカクテル | 11,000円 | 8,000円 | 6,500円 | 4,000円 |
| 超高濃度Vit C 25g | 16,500円 | 13,500円 | 12,000円 | 9,500円 |
| 超高濃度Vit C 50g | 27,500円 | 24,500円 | 23,000円 | 20,500円 |
| Vit C 25g+マイヤーズ | 22,000円 | 19,000円 | 17,500円 | 15,000円 |
| Vit C 50g+マイヤーズ | 33,000円 | 30,000円 | 28,500円 | 26,000円 |
なぜG6PD検査が必要なのですか?

G6PD(グルコース-6-リン酸脱水素酵素)は、赤血球を酸化ストレスから守るために重要な酵素です。
生まれつきG6PD活性が低いG6PD欠損症の方に高用量のビタミンCを静脈投与すると、赤血球が壊れる「溶血」を起こす危険性があります。
G6PD欠損症は自覚症状がなく、ご本人が知らない場合もあります。
そのため静内科では、高濃度ビタミンC点滴を安全に実施するため、25g以上を含むメニューでは事前のG6PD検査を必須としています。
25g・50gの高濃度ビタミンCを含むメニューはG6PD検査が必須です
静内科では、安全性を重視し、高濃度ビタミンC 25g・50gを含むすべてのメニューについて、初回投与前にG6PD検査を必須としています。
対象となるのは、
- 高濃度ビタミンC 25g
- 高濃度ビタミンC 50g
- 高濃度ビタミンC 25g+マイヤーズカクテル
- 高濃度ビタミンC 50g+マイヤーズカクテル
です。
検査料金
G6PD検査
5,500円(税込)
なぜビタミンC血中濃度測定が必要なのですか?
高濃度ビタミンC点滴では、点滴したビタミンCが実際にどの程度の血中濃度に達しているかを確認するため、ビタミンC血中濃度測定を行うことがあります。
同じ量のビタミンCを点滴しても、体格や腎機能、代謝・排泄などによって、到達する血中濃度には個人差があります。
そのため、投与量だけで判断するのではなく、実際の血中濃度を測定することで、目的とする薬理学的濃度に到達しているかを確認し、その後の投与量を調整する際の参考にすることができます。
通常の経口摂取では、ビタミンCの血中濃度には上限があります。一方、静脈から高用量を投与すると、経口摂取では到達できない高い血中濃度(薬理学的濃度)に到達することが知られています。
高濃度ビタミンC療法では、どのくらい投与したかだけではなく、実際にどのくらいの血中濃度になったかを確認することが、投与方法を個別に検討するうえで役立ちます。
*毎回検査することはありませんが、ビタミンCの量を決める上で何度か検査することがあります。また、美容目的の際には使用しないこともできます。
検査料金
ビタミンC血中濃度測定検査
5,500円(税込)
安全に点滴を受けていただくために
高濃度ビタミンC点滴は、すべての方に適しているわけではありません。
特に以下に該当する方は、点滴を実施できない、または慎重な判断が必要になることがあります。
- G6PD欠損症の方
- 腎機能が低下している方
- 腎結石、特にシュウ酸カルシウム結石の既往がある方
- 心不全などで輸液量に注意が必要な方
- 鉄過剰症などがある方
- 妊娠中・授乳中の方
- 抗がん剤などによる治療を受けている方
静内科では、医師が既往歴・内服薬・腎機能などを確認し、安全性を判断してから点滴を実施します。
がん治療について
高濃度ビタミンCの静脈投与は、がん領域でも研究されています。
しかし、現時点で高濃度ビタミンC点滴単独でがんを治療できることが確立されているわけではありません。
手術、薬物療法、放射線治療などの標準的ながん治療に代わるものではありません。
がん治療中の方が希望される場合には、現在受けている治療内容を確認したうえで個別に判断します。
自由診療について
高濃度ビタミンC点滴・マイヤーズカクテルは自由診療です。健康保険は適用されません。
これらの点滴療法は、特定の疾患の治療・予防、疲労回復、美容・アンチエイジングなどの効果を保証するものではありません。
現在治療中の病気がある方は、通常の治療を中断せず、事前に医師へご相談ください。

027-370-0777



